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彼が帰って来た ギシギシと木道を踏み抜かないよう慎重に歩く音が彼だとすぐわかった 彼は荷物のひとつも持たず手ぶらで腕時計だけが変わらず動いていた 木道に座り彼はずっと沼を見ていた 彼と木道ですれ違う時一番彼を近くに感じる 無防備に力を抜き枯れた葉のように存在している

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草野理恵子@riekopi158

みんなのコメント

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「頭に袋をつけようと思うんだ」 私は彼をはみ出さず一直線に歩く 小さな虫が袋の中で沸いている そんな風に無から生命が沸くよね 笑うように袋が揺れ中の小虫が鈴のように揺れる 彼の笑い声に似ている 何がおかしいかわからない時の チクタクチクタク

草野理恵子@riekopi158

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セピア色の写真の中で生きている人。

青山 弘@hiroshiaoyama00

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