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足早々に出ようとした時だった。「待ってください!」と呼び止められる。見ると白銀色の輝きを帯びた、宝石が懸命に駆け寄ってくるのが見えた。 同じように先生から聞いたのだろう、力を貸してほしいという言葉に逡巡する。 月人を惹きつける体質で、彼を危険に晒したら?けれども考えている時間はない

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悩んだ末、同行を許可した。 戦闘力が高い、陽の名前を持つ彼が行動不能になったのも関係している。自分が救出する前に、共倒れになる可能性もあるだろう。 その時の伝言役が必要だと第六感が告げていた。 自分の噂を知らないのか、二つ返事で返す宝石に胸の奥が痛む心地がする。

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