８/８ 多くの家庭で、子弟を私服でも小学生と同じ扱いをした。 学校側もそれを推奨した。 雪の降る真冬でも、男子児童たちは、 物心ついて以来、１５才まではずっと、 太もも剥き出しの半ズボンを穿くという人生を送るのである。 そうすることで、身も心も健やかに成長するのであった。 #短編小説

７/８ 年下の子をいじめるような児童は、 体罰を含める厳しいお仕置きを受けた。 一例としては、廊下に長時間立たされて、 おもらしさせられるという処置などがあった。 その後は、１５才の少年がおしっこで濡れた半ズボンを穿いたまま、 泣きべをかきながら、年下の子に謝罪させられるのであった。

６/８ 先輩後輩という窮屈な関係はない。 全員、ため口の友達言葉である。 そうすると、自然と仲も良くなる。 ６才と１５才といえば、子供と大人ぐらいの体格差がある。 その二人が同じ半ズボンの制服姿で、 一緒に戯れるという微笑ましい光景が展開された。 #官能小説 #短編小説 #ショートショート

５/８ 電車通学している児童も多く、周囲から、 「おや、あの男の子、小学生にしては背が高いな」 という視線を送られた。 ８，９年生の男子は、 半ズボンからニョッキリはみ出たたくましい太ももに、 乗客たちの好奇の視線を感じて、 うれし恥ずかしという思いをするのであった。

４/８ それを1年から９年まで、年齢で言えば、 ６才から１５才まで、９年間、同じ格好である。 女子は高学年でもそれほど違和感はないとしても、 問題は男子である。 背がやけ高いのに、まだ半ズボンを穿いている男子児童は人目を引いた。 #官能小説 #短編小説 #ショートショート

３/８ 私立で制服もあって、男子は太もも丸出しの半ズボンで、 女子は膝上の吊りスカートである。 お揃いのダブルのジャケットに、ランドセルを背負う。 ランドセルは私立の制鞄らしく、 横長の茶色のおしゃれなデザインであった。 #官能小説 #短編小説 #ショートショート

２/８ 全学年、児童と呼ばれた。 ９年生は１５才であるが、 それでも男子児童、女子児童という扱いであった。 つまり、小学校が9年に延長されたような学校であった。 人格的な精神年齢の発達の遅い現代の幼児のような児童には、 そちらの方がふさわしいというのが理事長の考え方であった。 #官能小説