羅老中失礼します。 「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ」であったり、「男は弱く、女は強い。そして偶然が、全能の力を持っている」であったり、性別を主語に語ることが大変むむむな世の中ですが十九世紀ロシアのことですし、それはそれでえぇまぁ成る程。 #ダシヨ読了 #ツルゲーネフ #初恋 pic.twitter.com/7xtFbFjCgO

羅老中失礼します。 「我々はどうやら同じ材料から全くべつのものを作りあげてしまったようだね」続編にあたる「ダンス・ダンス・ダンス」から読んでしまうという失態もありながら、だからこそ立ち上がる所感もあり、自分にとっての羊や鼠に思いを馳せ上春樹。 #ダシヨ読了 #村上春樹 #羊をめぐる冒険 pic.twitter.com/LsDPtjYZ60

羅老中失礼します。 「正直さと真実との関係は船のへさきと船尾の関係に似ている。まず最初に正直さが現われ、最後には真実が現われる。その時間的な差異は船の規模に正比例する」成程、相変らず麒麟と熊が帽子を変えっこしたような話です、或いはシマウマが。 #ダシヨ読了 #村上春樹 #羊をめぐる冒険 pic.twitter.com/iGzDXN4gt5

羅老中失礼します。 表題作「愛の夢とか」はリストの「愛の夢」にまつわるお話で、読書しながら流してみると、読書がより体験として迫ってくる感じが非常に心地よく、併録「お花畑自身」はホラーじゃないんですけど終始ぞわぞわ面白く、「日曜日はどこへ」も好。 #ダシヨ読了 #川上未映子 #愛の夢とか pic.twitter.com/KgxoLtRWku

羅老中失礼します。 マーラーのアダージェットが大好きで映画版のイメージもありながら、ヴェニスにて美少年に心奪われる厳格な老作家の悲劇はもはや喜劇、賢いおばかさんって魅力的、併録作含め、随所に輝く芸術論は舌鋒鋭く背筋ぴん。 #ダシヨ読了 #トーマスマン #トニオクレーゲル #ヴェニスに死す pic.twitter.com/NcpKS7nxkh

羅老中失礼します。 「父の行為や状態を、症状と見るかぎり幹夫にも活路は拓けない。症状ではなく、表現として見ようと思った。」とは認知症の父を介護する主人公の言葉ですが、あらゆる局面で救いとなる考え方だなぁと学び、「無」になるとは無限に繋がること…… #ダシヨ読了 #玄侑宗久 #龍の棲む家 pic.twitter.com/o3hfZl5YLc

羅老中失礼します。 訳者違いの連続フィツジェラルドを試みまして、風味の違いも楽しみつつ、鉄板パターンである名家や金持ちのあれこれがいい加減やかましく、でもパターンって強いよなってぎゃふん、「乗継ぎのための三時間」が短く濃く好。 #ダシヨ読了 #フィツジェラルド #フィツジェラルド短編集 pic.twitter.com/VKa8syMU4f

羅老中失礼します。 「人生はすべて崩れ去ることのプロセスである。」とは作者の言葉で、どの短編にも一貫してその思想が根底に流れており、「グレート・ギャツビー」もそうですが、一つのことを手を変え品を変え描く作家の魅力的な執拗さが大好き。 #ダシヨ読了 #フィツジェラルド #雨の朝パリに死す pic.twitter.com/kkqlG1U7EI