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朝起きると、劇的に花が詰まっていた。 鼻息で何とか鼻をかもうとするが、そんな時の音が怪獣のうめき声みたく聞こえた。 そうか、怪獣は鼻詰まりなんだな。 美声の怪獣は聞いたことがない。口呼吸一択。 僕の右の鼻の奥は一向に回復しない。うめく怪獣のままだ。 #鼻詰まり怪獣 #一口エッセイ

ヨウキトジユー@youkitojiyu

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誰かは意地汚いというかも知れないけど、僕は一品食いが好きだ。 同じ味をしばらく噛み締めていたい。 回りくどく、あちこちいく横恋慕が正義とはなんぞや! 食べながら思った。 これはドラクエ喰いだ! 満遍なくダメージを与えるより、一匹に集中した方が効果的だ! #ドラクエ喰い #一口エッセイ

ヨウキトジユー@youkitojiyu

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外回りを一時間程していると、急な眠気に誘われるように、頭がグラリと後ろに傾きかけた。 じっとりと額や、ワイシャツに染み付く汗。 熱中症の兆し。 そんなことありゃしないって思うところで、やはり自分の体も定説通り。 何かそれが嬉しいけど、クラクラはしてる。 #熱中症の兆し #一口エッセイ

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朝起きると、台所からトントンとまな板で何か切る音がする。 お腹が空いてくる。 それと同じくらい、今日は誰かが食事をしている時の皿とスプーンなどが触れ合い、カチャカチャと鳴る音だけでお腹が空いてきた。 食器が触れ合う音も、大きな音でなければとても良い音。 #お腹の空く音 #一口エッセイ

ヨウキトジユー@youkitojiyu

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自分がそのことを知っているか、知らないかは、風貌だけでは分からない。 だけど、相手の困りごとを知った時は、せめて声をかけることはできる。 ただ、知らない振りもできる。 僕はできるだけ声をかけたい。 その人は隠したくても、どこかでは話したいだろう。 #知るか知らないか #一口エッセイ

ヨウキトジユー@youkitojiyu

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時間を区切られた仕事をしている中、コピー機に向かうと、とんでもなく自分の動きが俊敏であることに気付く。 まるで祭りの山車を引くおっさんぽく、どいたどいたである。 自分の真の力を発揮している。ただかなり周りが見えていない状態。 だが、成果はほぼほぼだった。 #真の力発揮 #一口エッセイ

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バスの座席下から飛んできた一匹の蚊。 そのまま座席のソファー部分でジッとしている。 余りにも動かないのでまじまじと見てみると、段々恐怖感が湧いてくる。 刺される、痒い、嫌だのループ。 この蚊とは初めて会ったのに、他の蚊にされたことで同類と思おうとする。 #他の蚊のせい #一口エッセイ

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明け方、お腹の痛みで耐え切れずに飛び起きた、あとちょっと寝られたのに。 何とかごまかそうと思って寝ている僕。 そんな甘くはない腹痛。 結局負けて、トイレへ行く。 早く済ませて、もう一度寝床へと思うが、痛いだけ。 昨日食べたものを考えるが、もうあとの祭り。 #腹痛の闘志 #一口エッセイ

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ケンカした時、お互い距離を取った方がいい。 それは何かの役に立つ訳ではない。ただ一触即発にならないだけである。 時間やその合間にあった別のことが、ケンカのことを忘れさせてくれる。意地を張り合っているから、改心することは少ない。 世の中上手く回ってる。 #ケンカの後には #一口エッセイ

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日高屋で隣に座る夫婦。 夫がさも手慣れたっぽく、生ビール二つと餃子一枚と店員へ注文する。 3個か6個かを伝えなくてよいのか、僕はドキドキする。 しばらくして6個入りを持ってきた店員。 知らないのは僕だけ。 老婆心は時に面倒臭がられる。時に出世しにくい。 #老婆心と出世 #一口エッセイ

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カウンターで野菜炒め定食をビールで流し込む男は、見たことがあった。 近所の個人居酒屋の一人店主。 小銭を掴んだ手でそのまま刺身を切ってて敬遠したお店。 そうか。開店前の腹ごしらえか。 運転じゃないから、飲酒しても居酒屋は営業できる。何だか羨ましかった。 #飲酒後開店 #一口エッセイ

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また一人やってきた日高屋。昼間にお酒を飲もうという魂胆である。 家で空腹を耐えてると、全て何かのせいにしようとしてしまう。 それを麻痺させるのだ。 昼間はお酒を飲まないというよく分からないきまりを破る。 問題は先送りで良い。 店員呼び出し音が優しい。 #昼から飲む魂胆 #一口エッセイ pic.twitter.com/IPbxAXqKOn

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外国人が営業しているケバブ屋。 店頭では大きな蜂の巣のような肉の塊が、機械で回され焼かれている。 奥からは店員が電話で話している。 それでも、肉は回り続ける。 客が来ると、肉が削ぎ取られて客へ振る舞われる。 一日ずっと見ていると、肉も僕も成長しそうだ。 #回るケバブ #一口エッセイ

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テラスに向けた6つの一人テーブル、右から二番目に一時間程いた。 ふと気付くのは、同じ席には次々と客が座るということ。 隣に客がいても構わない。ガツガツ食べてても。 ただ、僕の隣には誰も座らない。 ●●●◯●◯のように。 その席に座ると、何か特典があるのか? #座らない席 #一口エッセイ

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カフェでぼんやりしてると聞こえてくる。 「有難うございまーす」という女性店員の猫なで声。 何だかもうちょっと聞いていたい。 戦場のような職場で聞くことはほぼない猫なで声。 今は安心できる場所にいることを確認する。 営業マンがカフェにたむろするのも分かる。 #猫なで声 #一口エッセイ

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朝起きて、どこか散歩に行きたいと思った。 寝るのは楽になったという事実を作ることができる。だが、ストレスは減りにくい。 朝から近くの神社へお参りをする。 その後、久し振りにカフェチェーンへ入る。 普段の日曜から、少しでもはみ出してみるのだ。 #普段の日曜からはみ出す #一口エッセイ pic.twitter.com/hdsyh5t40Y

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#孤独のグルメ の配信エピソードを観ていた。 ランチミーティングしたがる上司がいて、とてつもなく苦痛だ。食べるのそこそこで、自分の御自慢プレゼン。何を引き出そうとしてるのだ? 僕は定年になっても、そんなことしないと誓った。井之頭五郎のように。 #ランチミーティング #一口エッセイ

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僕はどうしても早食いがちだ。 だから、深夜であっても沢山の量を食べないと気が済まない。 それは時間稼ぎしてる気がする。 世ではゆっくり食べることで満腹中枢が意識されるとか言ってる。 量はどうあれ、長い時間かけて食べることが、幸せにつながるんだと思う。 #早食いの宿命 #一口エッセイ

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作業服の男が歩いている。 左手のスマホで電話しながら、右手人差し指と中指で煙草、残った指で缶コーヒーを器用に持つ。 男はコーヒーをグイと飲む。 僕は有事の優先順位をふと考えた。煙草、コーヒー、スマホか。 コーヒー飲む時、灰が目に入らないかヒヤヒヤした。 #手が塞がって #一口エッセイ

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線路高架下では女子中学生が立ち止まっている。 手にはスマホと犬を繋いだリード。 真剣そうにスマホを見ている。 知らないで、その場でウロウロしている犬。 犬の散歩しながら、スマホを見てるのか、スマホを見ながら、散歩しているのか。 まだ犬は気付かない。 #散歩しながら #一口エッセイ

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夕方自宅兼個人事業主店舗の前で、男二人が小さくバーベキューをしていた。 小さな椅子に二人向かい合って座り、網には焦げたウインナーがまだ焼かれている。 コンクリに置かれたレモンサワー。 職場でも仕事とプライベートを切り分けて楽しんでてすごいと思った。 #個人事業主系BBQ #一口エッセイ

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夕方の街を小学生と思しき女の子二人が自転車を漕いで行く。 最近の小学生は中学生と見分けが付かない。 何故か考えていると、その髪型にあると思った。 大人と同じ髪型の場合が多い。それが年を見分けさせない理由だと思う。 我々は着実に進化している気がする。 #見分けと進化 #一口エッセイ

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土曜夕方、自宅に車から荷物を下ろすお父さんはしかめっ面だった。 大人の男はいつか誰かに許されたのか、しかめっ面をすることが多い。 特に、家族に何かを頼まれた時。 一家の大黒柱感が遺伝してきているのかも知れない。 それもあってとにかく夕方は揉めやすい。 #一家の大黒柱感 #一口エッセイ

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熱い食べ物を口に入れて焦り、すぐに水を飲む。命拾いしたと思う。 最初から熱いものを食べなくてよかったんじゃないか。 口の中での消火活動。 同じことをビールでやったら、この世の至福とも言える状況。止められない。 僕らは熱いものを食べるため生きてる。 #口の中での消火活動 #一口エッセイ

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他人の空似がある。 一度思ってしまったら、その人にしか見えない。 昔お付き合いしたことのある人に似ている。 本人であるはずがない。それなら。年齢もその当時のままになってしまう。 どこかその人に会いたくて、自分の中で空似を感じようとしてしまうのだろうか。 #他人の空似 #一口エッセイ

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眠気は突然に襲ってくる。 外回りをして帰り、冷房の効いた部屋で椅子に座った時など。 最初は大丈夫だが、少しずつ体力か頭の回転が鈍り始める。 まるでどこかから麻酔銃で狙われているような。コナン君がいる!? 狙われたら最後。もう意識を失うだけである。 #コナン君に狙われる #一口エッセイ

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いつでも誰かの特別になりたかった。 こっそり自分だけおやつをくれる子供に。 どんなことがあっても自分のことを信じてくれる人に。 逆に言うと、誰かはおやつをもらえていない。信じてもらえる人が見つからない。 大人になると、そうはいかない。誰かの特別は難しい。 #誰かの特別 #一口エッセイ

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生まれてから果物を食べたことが少ない。 だからこそ、会食で出てくるフルーツをどう食べていいか、いい年して分からない。 出てきたのはドラゴンフルーツだった。思えば、沖縄で無視したっけ。 一人だけ赤い部分まで食べていた。僕は穴に入りたくて仕方なかった。 #フルーツに震える #一口エッセイ

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テキパキと動く人を見ると、何だか怖い。 自分もその速度で仕事をやらないといけないと思う。 だが、持つ力が違うから、いきなり即戦力にはなれない。だから、自分のできることをしようとする。 テキパキした人が焦ってたら、自分としてどうすればよいのか一番迷う。 #テキパキの脅威 #一口エッセイ

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誰も言わないけど、温かいと美味しいんだろうなとみんなが思う御飯がある。 だけど、作ってくれた人のことを想って、誰も口にできない。口にはしてるのに。 まるで熱々かのように、美味しいよねと言い合う。 人間は忖度する生き物だ。誰かの気分を害さないようにする。 #冷めた食事 #一口エッセイ

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様々な家の玄関へのアプローチを見るのが好きだ。 都会は狭小住宅やアパートが多くなり、即玄関みたいなことが多い。 少し離れ、農家さんの自宅の門から玄関までのアプローチが好きだ。 たかだか一日数人しか通らないけど、立派な舗装や植木にキュンときてしまう。 #玄関アプローチ #一口エッセイ

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話すと、その人は悪気なく僕の話を繰り返すだけ。人柄の好い人。本当話を聞いてる? 世の中すぐに人の話を遮る人が多いから、その人の良さが尚更面白かった。 年上を敬う人もいる。 だが、説明をした後ですぐに自分の腕時計を見ている。それはショックだった。 #面白い人ショックな人 #一口エッセイ

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たまに自分が意地汚くないか心配になる時がある。 鮭の皮を丸めて食べること。 そら豆は薄皮関係なく食べること。 海老は尻尾まで食べること。 ふとみんなの食べ方が気になる。 鮭の皮が残るのを見ると、自分の常識を疑い始める。 それぞれの家庭や自分の育つ過程次第。 #食べ方心配 #一口エッセイ

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世の中不思議なもので、色々な性格の人がいることで成り立っている。 目立ちたがりがいれば、地味な人がいるから、世界は平穏が保たれる。 例えば、同じ異性を二人が引かずに取り合ったら、とんでもない結末が待ってる。 今は丸く収まる集まりにいることに感謝する。 #世界は性格様々 #一口エッセイ

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家では残り物処理班な僕。 今年度の豊作を祈るお供え物のように、次々と数日前のおかずが並んでいく。 沢山のおかずいいなーではなく、リスクを顧みないバカだなーである。 思えば、大学生の頃、コンビニ弁当で生き長らえていたあの頃が余程賞味期限内だった。 #豊作を祈るお供え物 #一口エッセイ

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昨夜の雨で使った折り畳み傘がようやく乾いたと思ったら、今夜降り出した雨の中でまた使う。 雨が嫌なのではなく、また傘を濡らすことが嫌なのだ。 傘は濡らすものと自分を諭す。 宝物は手に入れたら触れなくて、そのままホコリをかぶってしまうことの多い僕。 #宝物の折り畳み傘 #一口エッセイ

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小心者なので、ドキドキすること。 カードなどを作る時に勤務先を記入するけど、転勤したらどうなるのか。 ふと雨の中の駅ターミナルで考えていた。 カードを申請する時点の情報ということでよいのか。 そのままウヤムヤになっている決められごとが多くて困る。 #小心者がビビること #一口エッセイ

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日曜夜の電車は混んでいた。座席の人たちは遊び疲れた表情だ。 ふと前の席に座る女性を見ると、頭を窓ガラスに付け、眠気とともに左右に揺れている。 他人の寝顔を見ることは少ない。寝ている人は基本下を向いているもんな。 油断してることにも気付いてないのがおかしかった。 #寝顔 #一口エッセイ

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怒っている人の「もういいです」は、全然もうよくない。 相手に何も余地を与えない、最大の嫌がらせだ。 同じことをしないように、日頃から心がける。 その言葉に負けないため、「もういいんでしょ」という、直接の意味をとらえることにする。相手にダメージなくても。 #もういいです #一口エッセイ

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夜の街は外国人の従業員が多い。 日本人が一人、三人の外国人に指示している。少し偉そう。 客はみんな日本人である。 ここは海外? 夜の街は昼と様変わりしていることが分かった。 外国人の女の人は明日用に、メニューを整えて机に置いている。お疲れ様です。 #様変わりした夜の街 #一口エッセイ

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