赤岩での妊娠中の禁忌。 ・うさぎの肉を食べるとみつ口の赤子が生まれる。 ・イカを食べると髪が縮れた赤子が生まれる。 ・小豆を食べると赤子の鼻が詰まる。 ・柿を食べると体が冷える。 と昔は言っていた。 #一日一六合 #赤岩集落

安原の法印は、十二様を始めとする神様の祭りや春祈祷を行った。六合村以外にも坂上、岩島、大柏木、萩生などにも出かけた。入山の春祈祷の際には、村の入り口に〆縄を張った。個人の家から地鎮祭、厄除け、六三除け、名付け、恵方見などを頼まれることもあった。 #一日一六合 #赤岩集落

赤岩の安原家は、五十代程続く法印の家系だった。かつては赤岩神社の管理、六合村の初午や春祈祷を行っていた。修行は吉野の大峯山、大岩不動の霧降りの滝、広池の琴平様などで行った。大岩不動では、水行と塩断ちの行をした。広池の琴平様では、こもって修行をしたという。 #一日一六合 #赤岩集落

秀英法印。享保の頃の館林光明寺の修行僧。縁あって赤岩に落ち着く。その後，産業改良や、風俗の乱れをいましめた。赤岩と出立を繋ぐためにタカヤノオネの道を開いた。タカヤノオネは堅い岩山で、薪などを燃やして、岩石をもろくしてから崩したという。 #一日一六合 #赤岩集落

赤岩の爺崖（ジジイッカケ）昔、食糧難の際にこの崖から須川へ六十歳になった男を棄てたという。この崖を這い上がって来た者は、丈夫だということで仕事に使った。古くなって不要になった物もここに捨てろといった。 #一日一六合 #赤岩集落 #白砂川

屋敷稲荷。ほとんどの場合は、家の庭にある。法印に作ってもらい、場所の鑑定までしてもらう。祭りは特にやらないが八がつく日と初午の時に、天ぷらや飯などを、気付いた時にお供えする。（赤岩の話） #一日一六合 #稲荷 pic.twitter.com/ATQLSOi35Z

赤岩と日影を繋ぐ中ノ瀬橋は湯本家の馬が河童にいたずらされた場所とされる。しかし、赤岩側の狭い坂道は馬が通ることは難しい。そのため河童伝説は、下流の出立橋が本来の場所だという説もある。中ノ瀬橋は土橋で、度々流失するため渇水期のみに架けたという。 #一日一六合 #赤岩集落

東堂(地蔵堂ともいう)春の彼岸にここで念仏を唱えた。赤岩で一番大きい堂。中には地蔵尊、十王、脱衣婆の木像がある。周りは関、篠原、安原、富沢家の墓地となっている。赤岩と広池の道を開いた秀英上人の碑もここにある。 #一日一六合 #赤岩集落 pic.twitter.com/0ubsSMdRaS

昔は、村へ渡る橋の途中にトラバサミという罠を置いていた。人を化かす狐はこれが怖いため、狐を落とすために橋を通る人もいたという。狐に化かされたときは、マユに唾をつけるかタバコを吸うと良いと伝わる。 #一日一六合 #狐

中ノ瀬橋。中ノ瀬というのは町営住宅から白砂川に面する斜面のあたりのこと。中ノ瀬橋は台風が来ると流されてしまうような橋だった。湯本家の主がこの橋を渡る際、連れていた馬が河童にしっぽを掴まれたという。 #一日一六合 #白砂川 #赤岩集落

昔、野反湖に大蛇の夫婦がいたという。 ある時、六合の猟師がこの大蛇を鉄砲で撃った。その際に一匹は死に、もう一匹は榛名湖へ逃げていったという。この二匹の大蛇が野反湖を掃除していたため、その後野反湖は小さくなっていったという。 #一日一六合 #野反湖 #榛名湖

この山も体育館を建てるため崩すことになり、再び弁天様を移動させることとなった。移動先は引沼公民館の上で、この時もまた二軒が焼ける火事が起きたという。そのため、今の場所には弁天様のために池を作った。 #一日一六合 #弁天様

何百年も昔に引沼で地滑りで堀が出来て、水が溜まるようになった。そこに誰かが関西から弁天様を買ってきて祀った。素晴らしいお宮があったが、国有地のため別の山に移動させた。その際に祟りかは不明だが、引沼二十七軒が焼ける大火事が起きた。 #一日一六合 #弁天様

昔の赤岩の生業。農林業と養蚕が主な生業だった。水利が悪く、水田は少なく畑作をしていた。魚の獲れる川もなかったという。入山では木工が盛んであったが、赤岩はそうではなかった。現金収入の主力は、麻と養蚕だったという。 #一日一六合 #赤岩集落

赤岩の水車は粟、稗、麦の皮を剥いて粉にした。個人で持つ水車、共同で持つ水車の二種類があった。共同の水車は順番で使って粉を引いた。クルマヤ（コナヤ）という専門の人に頼むこともあった。 #一日一六合 #水車

ネコは首を斬られたが、飼い主達が蛇に襲われないように助けてくれたのだ。それ以来、そのネコを祀るためにネコ石というものを置くようになったと伝わる。（小雨の話） #一日一六合

ネコ石。便所の渡り板の上にネコ石という十五センチほどの石を置く。昔ある家の女性が、便所に行こうとするとネコがついて来て離れず困っていた。怒った旦那が刀でネコの首を切り落とした。するとネコの首は天井に飛んで、そこにいた蛇を咥えて落ちて来た。 #一日一六合

京塚の十三渕。白砂川にある渕で、十三歳の子供が水死したことが由来と伝わる。ダムがなかった昔は、この辺りで水が渦巻いており、河童のようなものが潜んでいたという。この十三渕にも椀貸しの話がある。 #一日一六合 #河童

草津から白砂川に流れ込む湯川は、非常に強い酸性の川であった。そのため以前の白砂川は、生き物のいない「死の川」と呼ばれていた。また花敷温泉より下流の川は「須川」と呼ばれていた。この名は、強い酸の「酢の川」からつけたと考えられている。 #一日一六合 #白砂川

昔、草津で宿を営む人達は、秋から冬の時期になると、寒さを凌ぐために麓の少しでも暖かいところに移住した。このことを「冬住み」といった。前口や、六合の小雨村に移住する家が多かった。旧暦の十月八日から四月八日まで草津の湯宿を閉め、麓で寒さに耐えた。 #一日一六合 #草津温泉 #冬住み

六合村の赤岩の関家は、中之条町の上沢渡の大岩から移住してきたという。大岩不動尊から観音様を持ってきたが、今では村のものとなっている。入山世立の関家も、江戸時代の頃に沢田村（現中之条町）から移住して来たとされる。 #一日一六合