探り得る　矛の雫の　オノコロに　 みやどの（宮殿）造り　オオヤマト成る 天七代床神酒の綾0221 千葉富三『あらホツ』 ++++++++++ イサナギ・イサナミは、浮橋の上から矛で探りあてたオノコロに宮殿を築いて大いなる安国を建国しました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

ちゐもあき（千五百秋）　汝用いて　しらせ（治らせ）といせ トと矛賜う　ウキハシのゑ（上）に 天七代床神酒の綾0220 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 琵琶湖畔の豊穣な村々をイサナギ・イサナミの両神に領地させ、トと矛を賜りました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

むよ（六代）の嗣ぎ　オモタルの神　カシコネと 八面を巡りて　民をたす（治す）なり 天七代床神酒の綾0216 千葉富三『あらホツ』 +++++++ 天神六代を嗣いだオモタル神とカシコネ神夫妻は、日本全国のくに巡りをして治世に努めました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

ツノクイは　大殿に居て　戸前に会い見　妻となす かれ（故）ヲ（男）は殿で　メ（女）は前ぞ 天七代床神酒の綾0215 千葉富三『あらホツ』 ++++++++ ツノクイとイククイは宮殿の出入り口で出逢い、それを機会に男女を殿と前と称することになりました。 #ホツマツタヱ　#千葉富三

この時に　皆な妻入れて　たぐい成る いつよ（五代）の神は　オオトノチ　オオトマエなり 天七代床神酒の綾0214 千葉富三『あらホツ』 ++++++++ こうして宮中ならびに一般庶民も家族親族関係が出来上がります。天神五代は大殿内と大戸前です。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

これもウビ煮る　古ことや　ウス（大小）の雛形 ヲ（男）はカムリ（冠）　うお（大）袖袴　メ（女）は上カツギ 天七代床神酒の綾0213 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ これらもウビチニとスビチの故事であり、男神が冠を被って大袖に袴姿となり、女神は上被衣という盛装が定まりました。 #千葉富三

メカミ（女神）まず　飲みて勧むる　のちヲカミ（男神） 飲みて交わる　床神酒の初 天七代床神酒の綾0212 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 古代には、床神酒の作法がありました。女神が先に呑んで、男神に勧めます。言葉は先に男神が発するのですが、床へは女神が誘うのです。 #ホツマ　#千葉富三

弥生三日　みき（神酒）造り初め　奉る ももと（桃下）に　酌めるる　神酒にサカツキ（逆月／盃） 天七代床神酒の綾0211 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 弥生の三日は、新酒造り初めの日で、御神酒を神に捧げます。月が逆さまに映り込み、盃と名付けました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

君はその　木の実によりて　ヲカミ（男神）は木 女神は実とぞ　名付けます 天七代床神酒の綾210 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 木の実の木と実に因んで男をキ、女をミ、と名付け、ヲメが揃って、君となるのです。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

フタカミの　名もモモヒナギ（桃雛木）　モモヒナミ（桃雛実） そのヒナ（雛）は未だ　人なる前よ 天七代床神酒の綾0209 千葉富三『あらホツ』 ++++++++ 咲いた桃の花と実に因んで皇君夫婦は、モモヒナギとモモヒナミと名付けられました。ヒナ（一七）とはヒト（一十）未満の意味です。 #千葉富三

木の実 庭植え　みとせ（三年）のち　弥生の三日に 花も実も　もも（百）なる故に　桃の花 天七代床神酒の綾0208 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 生まれた時に握りしめていた木の実を庭に植えると三年後に花咲き、 実が百もついたので桃の木と名付けました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

マサカキ（真榊）の　植え継ぎいも（五百）に　満つる頃 ヲカミ（男神）ウビチニ　スビチを入るる 天七代床神酒の綾0207 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 暦を読みとる暦樹マサカキを植え継いで500回目になる頃に、男神のウビチニは、はじめて女神スビチを入れました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

君臣民の　三降りの　天なる道は 女もあらず　三代治まる 天七代床神酒の綾0206 千葉富三『あらホツ』 ++++++++++ キミ・トミ・タミの三つの位分けが定まり、世の中は平安に治まりましたが、女神の誕生はまだありませんでした。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

世継ぎの神は　クニサツチ　サツチに治む　トヨクンヌ 天より三つの　ワザ（位）を分け 天七代床神酒の綾0205 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++++ クニトコタチの八皇子はクニサツチ。トヨクンヌ（豊国主）は、人間界に三つの役割分担を定めました。 #ホツマツタヱ　#千葉富三

八方八降りの　御子生みて　皆その国を　治めしむ これクニキミ（国君）の　始めなり 天七代床神酒の綾0204 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 地に降り立ったクニトコタチは、八方の国々に降る御子たち八柱を生み、それぞれの国を治めさせました。国君の始まりです。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

メ（陰）はクニ（地）となり　月となる　神その中に あれ（生れ）まして　クニトコタチの　トコヨ国 天七代床神酒の綾0203 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 宇宙創成で陰陽に分かれた陰は、クニとなって地球を形作るのですが、その中にクニトコトタチ神が降り立って常世国を創ります。 #千葉富三

アメツチ（天地）の　ウビきわ（際）無きに　兆し分かるる アウ（天初）のメヲ　ヲ（陽）は天となり　日の輪なる 天七代床神酒の綾0202 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 天照大神の教えは、天地創造から始まります。天の始まりそのものが、メヲ（女男）の始まりによるのです。 #千葉富三

床神酒の　アヤ　オシヒトの　嫁ぎ前 神のヲシエを　タカギが請えば 天七代床神酒の綾0201 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 第二章　フタカミに到る天七代と女男神のトツギと床神酒の由縁で語ります。第一章が宇宙論であり、第二章は陰陽論です。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

シキシマのゑ（上）に　人生まれ　歌の数もて わ（地）にこた（応）ふ　これシキシマの　ワカの道かな キツの名と穂蟲去る綾0128 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 我が日本国は、歌とその聖数の守護により、人々は安らかに暮らすことが出来ている神の國なのです。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

みむそゐゑ（三百六十五枝）　四つ三つ分けて　みそひ（三十一）なり 月は遅れて　みそ（三十）足らず　まことみそひ（三十一）ぞ キツの名と穂蟲去る綾0127 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ ワカ姫は三十一音の謎を一年365日の12等分と月周期から説明します。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

みそふ（三十二）　道な忘れそ　ハナキネは ゐな（五七）に　つづるを　姉に問ふ　姉の答えは キツの名と穂蟲去る綾0125 千葉富三『あらホツ』 ++++++++++ ここでソサノヲ（ハナキネ）が、和歌の要諦を姉のワカ姫に訊ねます。なぜ、蟲祓いのウタは字余りだったのか、と。 #千葉富三　#ホツマ

ワカ姫の　歌のミヤビに　ミコトノリ カナサキがフネ（渡舟）　メヲ（夫婦）となるなり キツの名と穂蟲去る綾0123 千葉富三『あらホツ』 ++++++++ この経緯を聞こし召した天照大神は御言宜し、カナサキ（住吉神）を仲人にワカ姫とアチ彦を婚姻させたのでした。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

長き夜の　遠の眠りの　皆な目覚め 波乗り船の　音の良きかな キツの名と穂蟲去る綾0122 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ カナサキ（住吉神）は、そこで「波鎮めの呪い歌」をひろしました。やはり回り歌です。しかもこの歌は現代にも初春の縁起歌として伝えられています。 #千葉富三　#ホツマ

この歌は　カエコト（返事）ならぬ　回り歌 カナサキ曰く　我も歌詠む キツの名と穂蟲去る綾0121 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ アチ彦を困惑させたワカ姫の回り歌を読み、カナサキは「これは有効な返しが出来ない、つまり受け入れるしかない歌だと指摘 #千葉富三　#ホツマツタヱ

思えらく　橋架け無くて　結ぶやは 言の葉なくて　タカマに帰る キツの名と穂蟲去る綾0120 千葉富三『あらホツ』 +++++++ 巧妙な周りウタを受け取ったアチヒコは困惑します。仲人も無く篤い恋心を向けられて、返歌もできず、都へ帰ります。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

キシヰ（紀志伊／紀州志摩伊勢）こそ　妻をみきわ（身際）に 琴の音の　床にわきみ（吾君）を　待つぞ恋しき キツの名と穂蟲去る綾0119 千葉富三『あらホツ』 ++++++++ ワカ姫が、一目惚れしたアチヒコに贈ったウタは、回りウタでした。解くことの出来ない呪いウタです。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

アチ彦を　見れば焦がるる　ワカ姫は 思いかねてぞ　ワカの歌詠み　染めすすむ キツの名と穂蟲去る綾0118 千葉富三『あらホツ』 +++++++++ 場面は一転して、ワカ姫の恋物語に。アチヒコに一目惚れした姫は、想いを歌に染めて渡します。 #千葉富三　#ホツマツタヱ　#ワカ姫

ワカ姫の　心を留む　玉津宮 稲若返る　ワカ姫の歌　和歌の国 キツの名と穂蟲去る綾0117 千葉富三『あらホツ』 ++++++++++++ キシヰのくにたみを救ったワカ姫。その功績を称えて玉津宮が贈られ、若返る歌を歌ったワカ姫にちなんで国の名もワカの国となりました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

ヌバタマ（射干玉）の　夜の糧を得る　おんたから（御田族） ゾロ（揃穂）に実りて　喜びかえす　キシヰ国 キツの名と穂蟲去る綾0116 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 絶望的な状態から、ワカ姫の蟲祓いにより、光明を得た百姓達は大喜びで豊作に歓喜しました。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

繰り返し　みもむそ（三百六十）詠い　どよませ（響動ませ）ば 西ノ海へと　ザラリ蟲去る キツの名と穂蟲去る綾0115 千葉富三『あらホツ』 +++++++++++ 蟲祓いの歌は360回、地球の公転にあわせて連詠しました。アメツチのリズムに乗せて動かしたのです。 #千葉富三　#ホツマツタヱ

種は種　うむすきさかめ（大麦小麦小角豆） まめすめ（大豆小豆）ら　稲葉もはめ（食め）そ 蟲も皆なシム（死む／血脈） キツの名と穂蟲去る綾0114 千葉富三『あらホツ』 ++++++++++ ワカ姫がセオリツ姫と詠った蟲祓いの呪い歌。邪魔者にするのではなく、共に生きようと詠います。 #千葉富三