#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 受け止めた。 「いきなりぃ殴るたぁひでぇじゃぁねぇかぁ！結構効いたぜぇこの野郎ぉ！」 鼻から少し赤い液体を垂らしながら目の前にいる木嶋を睨みつける蝶介。 「貴様が葵を連れ去ったからだ！」 「葵？あぁあの女かぁ。先に俺を殴ろうとしたんだぜぇ！」

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 葵が落下したので走って追ってきた美島がスライドしながらキャッチする。 「拓哉！葵さんを安全なとこに連れて行くからこっちは気にしないで！存分に懲らしめて！」 「OK！」 木嶋は異形化した右手を勢いよく振りかぶりもう１度当てようとしたが蝶介は右手で

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 葵を担ぐ蝶介が横切ったではないか。 「ちょっ！え！拓哉！蝶介が今！」 「待て！蝶介！」 「あぁん！何だ？」 角を曲がり蝶介を追った木嶋は右手だけを異形化し蝶介の顔真正面を「オォラァ！」と叫びながら殴った。 「グハッ！」 殴れれた反動で担いでいた

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 木嶋のスマホ画面を凝視し「あっちだね！」と指を指しながら歩いた。 木嶋は彼女について行く。 「ねぇ拓哉。もし葵さんを連れて行った蝶介の野郎を見つけたら躊躇なく殴っていいからね」 「うん。もちろんそのつもりだよ」 真っ直ぐ見つめながら歩く２人の先に

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして スマホを取り出し何回かタップしそれを美島に見せる。 「これは？」 「万が一自身に危険が及んだ時に位置がわかるようにしてるんだ」 木嶋のスマホ画面には地図が表示されており矢印が移動している。 「これが葵さんという人の現在地？ここだと・・・」 美島は

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 話したことを美島に話す。 「それは大変！早く探さなくちゃ！」 「でもコイツらどうする？」 木嶋は蝶介の手下に視線を移し美島に問う。 「コイツらはそこら辺に置いとこう！」 「そだね！」 木嶋に美島は近づき「で？どう探すの？」と再び問うた。 木嶋は

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 木嶋に清見は憤怒せずに冷静に言った。 「お前のせいじゃないさぁ。でも葵が連れて行かれたから木嶋！助けに行ってくれないか」 「もちろん！必ず助けますから！」 電話を切った木嶋に美島は「どうかした？拓哉」と問うた。 木嶋はカクカクシカジカと清見と

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「それに？」 「それに多分蝶介がそこに来たのはおそらく自分のせいです」 少し声のトーンを落として言った木嶋に清見は「なぜだ？」と聞き返す。 「自分が蝶介の腹を蹴って飛ばしたからです。まさかそこにたどり着くとは・・・」 申し訳無さそうな口調で言った

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 問う木嶋。 清見は先程あった出来事を話す。 「何ですって！葵が！蝶介に連れて行かれた！」 大声で言った木嶋は蝶介の手下の後にいた美島に視線を移す。 「木嶋！その蝶介って男を知っているのか？」 「はい！蝶介の手下達を今連れて行く途中ですし、それに」

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして それを耳に当てる。 「はい。もしもし木嶋ですが」 「木嶋か！今何処にいる！大変なことになったぞ！」 「今え、美島隊員と一緒ですが。大変なことって？」 「あ、葵が！」 珍しく慌てような様子の清見だったので「清見さん落ち着いて！何があったんです？」と

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 清見は立ち上がろうとしたができず「あ、葵！」と叫ぶことしかできなかった。 葵は自身の腕をものすごい力で掴んでいる蝶介の手を離そうとしたができず「ジッとぉしてろぉ！」と葵の腹をグーパンチで殴り気絶させた。 清見は木嶋に電話しようとスマホを取り出し

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして その場に倒れ込んだ。 「いてて。大丈夫か葵！」 「はい。なんとか」 蝶介は突進するのをやめ倒れ込んだ清見の方に近寄る。 そして歩みを止め葵の腕をがっしりと掴み「嫌！離して！」と嫌がる葵を無視し引きずりながら歩みを進める。 先程倒れた時に足を挫いた

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 清見の部下である葵が車に積んでいた棒状の武器を手に持ち清見の前に素早く移動する。 「あぁん！何だ貴様はぁ！俺はぁ別に危害を加えるつまりはねぇんだぁ！」 声を荒げこちらに猛スピードで突進してきたではないか。 「危ない！」 清見は葵の腕を引っ張り避け

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「い、いや別に。わ、私はただ大丈夫かと思って」 「俺のことを心配してくれるのかぁ？」 男は清見に近づきながら更に続ける。 「俺は波佐間蝶介っていうんだぁ。俺のことを心配してくれる奴はそういないからうれしいなぁ」 「清見さんから離れて！」 降車した

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 一歩引き下がる。 「いってって。あの野郎ぉ、結構飛ばしやがったなぁ。そしてあの女ぁ、躊躇なく撃ちやがってぇ。顔がヒリヒリするぜぇ」 顔に火傷を負っている男はチラッと少し青ざめている清見を見た。 「お？なんだ貴様、俺の顔がそんなにおかしいかぁ？」

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 曲げながら少し動いた車と衝突した。 「おいおい！嘘だろ！」 清見は凹んだ車に近づいた。 「皆大丈夫か！」 「はい、なんとか・・・」 「そうか。よかった。おいあんたも大丈・・・」 車にぶつかった男に駆け寄ろうとしたが清見はそれが放つオーラにおののき

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 奮闘していた。 「木嶋のやつ何処に行きやがった！急にいなくなりやがって」 部下である木嶋の行方を心配しながら他の部下たちを車に乗せていく。 「清見さん！全員乗りました」 「よし！後は木嶋だけか」 すると何処から来たのか知らないがくの字のまま体を

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 先回りした木嶋、そして「待ちなさい！あなた達を拘束するわ」と小型銃を構えた美島の２人に挟まれた数人。 「できるならやってみろってんだ！」 前後に挟んだ木嶋と美島はジリジリと蝶介の部下に迫るのであった。 一方木嶋の上司である清見は部下を逃がすため

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「じゃ彼は？」 吹っ飛んだ男の部下と思われる数人に問うた木嶋。 「純喜さんがいくつかグループを作ったんだ！その１つの頭である蝶介さんだ！」 「おい！頭を助けに行くぞ」 頭の蝶介を助けに行こうと後を振り返り歩こうとした瞬間、行かせまいと高速移動した

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「か、頭ぁ！」 取り残された数人は頭と言われ吹っ飛んだ男に視線を移し怒り心頭になりながら木嶋と美島に言った。 「おのれ！俺達の頭になんてことをしやがるんだ！」 「頭ってまさか！あれが純喜なの！」 「違うやい！純喜さんはかなり上にあたる人だぞ！」

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 煙に包まれ視界を遮ったその瞬間に木嶋は美島を庇うのをやめ立ち上がり男の腹に蹴りを一発喰らわせる。 「グハッ！」 もう一発喰らわせるため足のみを力を増幅させるため異形化し男に蹴りを喰らわせる。 喰らわせた途端、男はかなりの距離まで吹っ飛んだ。

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして そして怒りを抑えながらもかばう。 「拓哉！肩貸して！」 美島は自身のズボンのポケットに忍ばせておいた小型銃を木嶋の肩に置き背中を蹴る男の顔に向かってトリガーを引き光弾を発射した。 それは見事顔面に当たり隙を作らせることなく連射する。 顔面の周辺が

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 男が微笑を浮かべ更に続ける。 「純喜さんの指示でよぉ。この基地内の皆懲らしめろって言われててよぉ。だぁかぁらぁお前たちを懲らしめる！」 男は飛びかかり木嶋に襲いかかる。 「クソッ！」 木嶋は美島をかばい男の蹴りを受け「グハッ！」といいながらも

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 美島は両手でしっかり握る。 そして無言で前を向いた木嶋は握った美島の手を引っ張り先程開けた扉に辿り着きドアノブをガチャッと回す。 開け外に出ると数人待ち構えていた。 「よう！あんたたちここの人だろ？ずっと待ってたんだぜ！」 その数人の筆頭人らしき

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 美島に近づき手を差し伸べる。 「詳しい事は後で話すよ。今はとりあえず外に出よう。隊長達のことは本当に後で助けに行くからさ。信じて。それとも僕が宇宙人だから信じられない？」 「いやどんな事があっても拓哉のことを信じてるよ！」 差し伸べた木嶋の手を

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「宇宙人の姿になって？」 「え？」 美島はハッと両手で口をふさぐ仕草をした。 「知ってたの？僕が宇宙人だってこと」 「うん。でもそれでも拓哉の事好きなんだよ」 少し沈黙した２人。 「ありがとう。そう言ってくれたのは詠美をいれて２人目だよ」 木嶋は

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして それを見て安心した木嶋は美島の腕を引っ張り長い廊下を渡る。 しばらくすると「やっぱり隊長たちだけにしておけないよ」と立ち止まり腕を掴んでいた木嶋の手を振りほどく。 「詠美・・・。大丈夫！詠美を外に連れってたら僕がまた隊長達の所に行くよ！」

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 東野と西上が目を覚ます。 「た、隊長。俺達はまだ戦えます。どうか指示を！」 「お前ら・・・。よし行くぞ！木嶋研究員頼んだぞ！」 「隊長！」 「行こう詠美！杉道さん必ず戻ってきてください！」 木嶋の呼びかけに応えたのか背を向けながら手を上げた杉道。

#Twitter小説 #小説 #宇宙人に恋をして 「何でしょうか？杉道さん」 「美島を連れてここを脱出せよ！それが俺の頼みだ」 杉道の頼みを聞いた途端美島はまさかここで敵を食い止めるのではと察した。 「ダメです！隊長もいきましょう。いやいかなきゃダメです！」 美島が大声だしていると気を失っていた