ポスト

鞍馬アリス@kurama_alice

渚に佇み爪を研ぐ。途中で爪が欠ければ嵐となり、欠けなければ快晴が続く。水平線の彼方から船がやって来ている。船団だ。爪が欠けるわけにはいかない。焦りと緊張から手が震える。一陣の潮風が吹き、手元が狂う。爪がほんの僅かだけ欠けた気がした。空が俄かにかき曇り、雷鳴が轟きはじめた。

鞍馬アリス@kurama_alice

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ