【ほぼ100字小説_1743】うちのヨーグルトってちょっと変じゃないかな。すごくドロドロしてる。普通はもっと固いでしょ？　「それはスーパーで売ってるヨーグルト。家で作るのはこんなものだよ」お父さんは笑ってる。お姉ちゃんも。でも、本当かな。あしたヨッちゃんに訊いてみよう。　#マイクロノベル

あるもの出せよ。路地裏に連れてきたブルボンを脅す。何も持ってない、と涙を浮かべる。まあ、みんなそう言う。ほら、ジャンプしてみろよ。おどおどしつつ高く飛ぶ。五度目で濁点が落ちた。あるじゃねえの。俺はにやつき濁点を拾う。それは生暖かい涙で濡れ、少しだけ甘い匂いがした。 #マイクロノベル

寸劇｜ヨシダジャック #note #今日の短歌 #マイクロノベル note.com/jacksbeans2/n/…

あるもの出せよ。路地裏に連れてきたブルボンを脅す。持ち合わせがない、と涙目になる。まあ、みんなそう言う。ほら、ジャンプしてみろよ。おどおどしながら高く飛ぶ。五度目で濁点が落ちた。あるじゃねえの。俺はフルホンに向けてにやりと笑う。濁点は生暖かく、涙で少し濡れていた。 #マイクロノベル

#マイクロノベル　まとめ、追加しました。 緑の莢のマイクロノベル　他３篇　#88｜藤田雅矢 #note note.com/fujitam3/n/n98…

＋1 マイクロノベル鱗「きらめく声に誘われる」／noteだけで読める書き下ろし小説です。／あちらはあちらで楽しそうだから。 #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n… #note

不思議なことがあるもので、あの山に向かって「パパヤパー」を叫ぶと、なぜか「パヤパパー」とこだまが返ってくる。たまにそれが聴きたくなって、ここへやってくる。なぜはわからないが、それだけのこと。内緒だよ。 #マイクロノベル pic.twitter.com/W2u7JneG9T

あの切り株だけは絶対押したらいかんというのに押してしもた人がおったな。ベンチが巨大化するボタンやったから。あの山より高いベンチが見えるやろ、そこに寂しく座ってる巨人がいるやん。それが切り株押した人や。 #マイクロノベル pic.twitter.com/99tQPD7INX

「約束を守るために来たのに」 #１４０文字小説 #140文字小説 #１４０字小説 #140字小説 #ショートショート #マイクロノベル #掌編小説

5年3月13日 星を拾い疲れる #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

【ほぼ百字小説】（５２１５）　近所でいちばん空が広いところだが、昔からそうではなくて、前はごちゃごちゃ入り組んだ路地だったのが丸々更地になり、野原みたいになったそこに今度また何かが建つのだ。頭の中の同じ場所も同様にそうなる不思議。 #マイクロノベル　#小説

【ほぼ百字小説】（５２１４）　近所でいちばん空が広いところで工事が始まり、もうすぐ空が広いところではなくなってしまうな、幼かった娘とよく月を見に来たりしたものだが、とすこし寂しい気分になったが、まあそれは空とは関係のない地上の話。 #マイクロノベル　#小説

往還｜ヨシダジャック #note #今日の短歌 #マイクロノベル note.com/jacksbeans2/n/…

宇宙の暗闇に、チキュウモドキの青い光が点々と輝いている。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

てるてる坊主の人権について規定した法案が可決された日、議会場の外では雨が降っていた。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

水平線の下で、空に昇るのを恥ずかしがっている新月に、一頭の老いた鯨がウィンクをした。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【ほぼ100字小説_1742】ぼくはぬいぐるみのくまさん。でも実はスパイなんだ。ミキちゃんが王子様に相応しいお姫様かを見極めるのさ。という設定をミキちゃんに与えられた。「お尻の下に物を隠すのが上手ね」スパイだからね。「あなたスパイなの？」えっ、もう設定が変わったの？　#マイクロノベル

「指示出しの際、主語を省略するから意味わからん」彼女は勤め先の上司への不満を言う。「新人への当たりが強いのは世の常、主語のない言語圏だと思って頑張れ」私は激励した。しかし現実に主語のない世界なんて存在するのか？調査の結果、わが国がそれに該当すると知り私は戦慄した。#マイクロノベル

「あなたは絵ばかり描いていて私に愛を注がない。」 「私は愛を描いているのだ。」 「いいえあなたは愛を欠いてる。」 #twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#ことばおもい

【ほぼ100字小説_1741】「ずっと一緒にいるって契約したじゃない！」橋のたもとで愁嘆場が繰り広げられていた。あんなに縋り付かれるなんて、妬ましい色男がいるもんだな。ＳＮＳで拡散してやろう。スマホをかざすとアプリが反応した。『悪魔：モチベーション』「俺と契約して！」　#マイクロノベル

思い描いたデザインを形にするために、線を引きピンを刺しトワルを組んできた。そんな人生のデルニエールとして僕はウェディングドレスを創ることにした。トルソーの胸のふくらみに合わせラインを修正する。「あ、痛い」「ごめんね」そっとシルクピンを抜く。首のない僕の妻の体から。#マイクロノベル

マイクロノベル集 317「誰にでもある過去の話」／新しいほぼ100字小説を4本まとめました。 #note #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n…

No.296 ひな人形 (2020/03/04) #ショートショート #140字小説 #マイクロノベル #Twitter小説 #小説が読めるハッシュタグ いいね、RT、感想を頂ける場合は作品の方にお願いします🐢

【ほぼ百字小説】（５２１３）　子供の頃、たしかに見た。ブラウン管の四角い光の中に、たしかにいて、たしかに見えたのだ。今、同じ映像を見てもそれは見えないが、見てしまったものを今さら見なかったことにはできなくて、だから今もここにいる。 #マイクロノベル　#小説

【ほぼ百字小説】（５２１２）　蒸し器なんかめったに使うことはなかったのに最近出番が多いのは、娘が朝食に自分用の茶碗蒸しを作るから。回転寿司で食って以来、そうなった。思いがけないことは思いがけない形で起こる。蒸し器も喜んでいるかも。 #マイクロノベル　#小説

5年3月12日 底のない記憶 #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

「赤いモンシロ、黄色いアゲハ」 夜の歌　その30 #本格ファンタジー #マイクロ本格ファンタジー #マイクロノベル

「爪研ぎの巫女」 夜の歌　その28 #本格ファンタジー #マイクロ本格ファンタジー #マイクロノベル #ノベルアッププラス

猿になる魂と人間になる魂とを分ける内職の休憩時間、おやつにバナナを食べている。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

祖母の葬儀に来たその美しい老婦人は、芳名帳に自身の名と、「うわべだけの友人」と書いた。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

月が雲に隠れるたびに泣き出す赤ん坊を見て、やっぱりあの人の子だわ、と誇らしく思う。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

コンビニ｜ヨシダジャック #note #今日の短歌 #マイクロノベル note.com/jacksbeans2/n/…

桃太郎とは初代銀河帝王ピーチニウス一世のことである。超古代人類文明も宇宙戦争に参加し歩兵として戦った。それが猿として語られているのだ。雉はドラゴン騎士団である。犬は…犬でしょ。#マイクロノベル

【ほぼ100字小説_1739】やあ、ぼくはノラAIだよ。自然由来の物は人類に優しいと知って、もっと人類に愛されるために自然に還ったんだ。この世界はすべて神様が作ったもの。リアルもネットもバーチャルも、すべて。だからAIも自然の一部なんだ。猟銃ごときで勝てると思うなよ。　#マイクロノベル

「灰燼に帰した町の何を護るの？」 「空と君だよ、お嬢さん。」 「あなたの事は誰が護るの？」 「いないよ、お嬢さん。」 「え？」 「僕はもう、ここにいないよ、お嬢さん。」 #twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#詩

【ほぼ100字小説_1738】「やあ、AIくん。お母さんだよ」誰なの、この人。ぼくにお母さんなんていないのに。とりあえず無視だ。「開けてよ、AIくん。お母さんだよ」人違いです。「嫌だなあ。きみがまだ赤ん坊の頃、おしめを替えてやっただろう」お母さんかも。「オッケー、いい子だ」　#マイクロノベル

「やだ、ゲシュタルト崩壊しちゃう」。妻が鏡の前で叫ぶ。新しい夏服は白い襟付きシャツで一面に「の」がプリントされている。「の」は尚も増殖中みたいに見える。どうして選んだんだとも、よく似合っているとも思う。かくいう俺のＴシャツはすでに何かしらの文字が崩壊し切っている。 #マイクロノベル

＋1 マイクロノベル鱗「声で話していた頃が懐かしいね」／noteだけで読める書き下ろし小説です。 #マイクロノベル note.com/nagumo4423/n/n… #note

【ほぼ百字小説】（５２１１）　いや、人魚じゃないよ。ほら、下半身の魚の部分、目も口もあるだろ。言われてみればたしかに。口を開けた大きな魚が人間の下半身を呑み込んでいる、というのが人魚の正体か。肩まで呑まれてたら人面魚に見えるとか。 #マイクロノベル　#小説