僕を海へ沈めておくれ 頭上で揺蕩う水面に手を伸ばし 空で遊ぶクジラを見たいのだ 深い青い地下牢の中で 自由という鎖に繋がれたまま 海に沈んだ空と太陽を見上げ、 魚たちの歌を聞くのだ 泳げ、泳げ、遥か地平線の彼方まで 歌え、歌え、遥か水平線の彼方まで #詩 #言奏の詩

橙色の朝日が街に昇る時 あなたの上に美しい日々が訪れる 静かな夜の天幕は上がり 澄んだ春の青空がギヤマンの鐘と共に 目覚めたばかりの街を駆けていった さあ、その窓を開けておくれ 冷たい風にあたり、芽吹く緑の匂いを 胸いっぱいに吸い込みたいのだ #詩 #言奏の詩

誰とも分かち会えない寂しさを抱え 小さくて温かな布団に潜り込む 吐き出したい言葉は形にならず 朧気な虚しさだけが しんしんと雪のように積もっていく 私の胸に春は訪れず 花は未だ眠り続けるばかり どうか貴女の声を聞かせて欲しい 寂しさという雪を溶かすために #言奏の詩 #詩

神様、もしもあなたに私の声が届くなら どうか教えてほしい 私は何の為に苦しんでいるのか もしもあなたが私を憐れんでくれるなら どうか与えてほしい あらゆる苦しみに耐えられる魂を #言奏の詩 #詩

雨の音が聞こえる それは誰かが私に打ち付ける石礫のように 私の細く頼りない体の上に降ってくる 雨宿りできる場所も 傘を差し出してくれる人もなく ただ冷たい長雨に打たれている いつかこの雨が止み、心が晴れた時 私はあの頃のように笑えるだろうか #詩 #言奏の詩

あなたが隣にいる時に感じる この温かさに名前をください 　 あなたの声を聞いている時に感じる この安らぎに名前をください 　 あなたが隣にいない時に感じる この冷たさに名前をください 　 あなたを想う時に感じる この感情に名前をください #詩人の本懐 『命名』 #言奏の詩 #詩

誰かこの手を掴んで── #詩 #言奏の詩 pic.twitter.com/aPY4NKIUg1

冬の陽射しは遠い記憶を照らし 懐かしい列車の中でキラキラと光る 飛び散った破片が映すのは 二度と戻れない場所 涙が出るほど優しかった日々 ああ、あの山が見える 朝日と共に眺めたあの山が 今も変わらぬ姿で私を俯瞰する ねえ、今の私はあの頃と変わらず 上手く笑えていますか？ #言奏の詩 #詩

愛しいあなた様 日陰を歩くのは 寒うございます どうぞこちらへ 陽の当たる道へ 愛しい彼方の方 お気遣いどうも 生憎この身は影 陽向は合わぬ故 私はここで良い #言奏の詩 #詩

貴方の祈りが星となり 遥か未来へと輝きをもたらす 蒼い月は寄る辺ない子供の瞳のように 悲しみの色で世界を染め上げる 星の煌めきが届くまで ここは夢の彼方 理想の果て 貴方の涙で育つ花は きっと世界で一番美しいでしょう どうかその花が枯れるまで 私の腕の中で眠って #言奏の詩 #詩

『拝啓、この手紙を読むあなたへ』 #詩 #言奏の詩 pic.twitter.com/O6BZ85ip2A

私は眠るのが恐ろしい 眠りは主の護りを妨げ 私に悪魔を連れてくる 悪魔は主の安らぎを引き裂き 主と私たちの安寧を冒涜するのだ 眠りは悪魔に仕える魔物である 彼は私を主から遠ざけ 耐え難い地獄へと向かわせる おお、主よ！ 朝という名の悪魔から我を護り給え！ #言奏の詩 #詩

さようなら、と 手を振って月へと帰る君を 偲んで羽衣を涙で濡らす 少しだけ重くなった羽衣を纏えば 君は月に帰らずに済んだだろうか ここに居場所はないと 泣いて蹲る君を癒すことが ちっぽけな僕には出来なくて 月に帰れば 君はまた笑ってくれると 祈りながら奏でる小夜曲 #詩 #言奏の詩

夕陽で染色したみたいに 白かった雲に赤が染み込んでいく 淡い黄色と青が穏やかに混じり合い 柔らかな空のグラデーションが 無辺のキャンバスに描かれる この世はまるで終わらない美術館のよう 瞬きの間に描き替えられるこの空に 次は誰がどんな夜を描くのだろう #言奏の詩 #詩

親愛なる私へ どうかいつ、いかなる時も 私を愛すると誓ってください 病める時も健やかなる時も 私の幸せを祈っていてください 時々は 私のことを嫌いになっても 殺したいほど憎んでも 構いません 最期まで私を愛すると どうか誓ってください #言葉の添え木 『自愛』 #詩 #言奏の詩

きっと、私たちはずっと孤独だ。 でも、それでいい。 孤独だから、あなたと手を取って踊れるんだ。 #詩 #言奏の詩

君が連れてくる夜が好きだ その夜の中でだけ 君とともに眠り、夢を見る 君が連れてくる朝が愛おしい 光刺す世界の中で 生きていることがなによりも嬉しい さあ、朝だ おはよう、愛しい人 君が生きている朝に心からの感謝を #詩 #言奏の詩

遠い空の向こうにいる君へ #言奏の詩 #詩 pic.twitter.com/T0kPUkLBjV

思い上がった神へ捧ぐ祝詞 #言奏の詩 #詩 pic.twitter.com/R3uvtQXGYI

私だけが知るタイムカプセルに包んで #言奏の詩 #詩 pic.twitter.com/3dO6aKGWlu

まるでそれが全てであるかのように言わないで #言奏の詩 #詩 pic.twitter.com/8UFpkliz5J

神様 私は今日も貴方に懺悔します あの人を胸に留めていること あの人を今も愛していること あの人を忘れようとしないこと これらの罪を重ねて今日も生きていること 神様、私の神様 どうかこの地上で生きている間だけは 私の罪をお許しください #詩 #言奏の詩

『冬の記憶』 #詩 #言奏の詩 pic.twitter.com/4KnECGMvsa

#一行詩 #言奏の詩 この手にはあり余るものだった pic.twitter.com/K2hZPeDnc3

#二行詩 #言奏の詩 この両手だけでは足りない pic.twitter.com/MUW9bYVTOO

#一行詩 #言奏の詩 #詩 星座をつくるように、 pic.twitter.com/y2xASqicso

黄昏の空に祈る旅人が星に手を伸ばす 地平線が歌う子守唄 砂塵の泣き声 広げた地図に描かれなかった旅路を 人は夢と名付けて語り継ぐだろう そこにあった足跡を辿り やがて世界は君の旅に祝福のキスをする その手が希望となるまで 君を呼び続ける薄明の空へ 祈りを #言奏の詩 #詩