5年3月14日 知らない花の匂い #twnovel #140字小説 #140文字小説 #私の文章が好きそうな人にRTで届けてください #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

指をゴミに出す時、マニキュアを落とさなければならない理由が、何度説明されてもよくわからない。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

役場で雪だるまの死亡届が受理され、小さな町に今年も春が来た。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

私達は海辺に座り、ピアノの野外演奏を聴きながら、戦争の終結を待っていた。戦争は遠い場所で行われているから、私達にはショパンを聴く余裕があった。戦争が終わらないのは私達の責任でもあるのだが、私達は積極的に関与せず、解決策の行使はAIに任せ、ただノクターンを聴いた。#140字小説 #twnovel

《パンドラの箱》 パンドラは箱を開こうとした、が、開けなかった。秘密箱だったのだ。 それから人々は、憎しみも、悲しみもない動物となった。 しかし、希望という感情もまた、持てなかった。 ･･･その世界では、人類は2000年も生きなかったらしい。 #twnovel #140字小説

《真夜中》 親に秘密でお菓子を食べる。 夫に秘密で少しドライブ。 妻に秘密であの人と会う。 秘密、秘密、秘密･･･ 夜は人に秘密を与える。 人々は秘密が与えた小さな幸福を胸に眠りについた。 時計の針は動かない。 真夜中は、終わらない。 #twnovel #140字小説

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低木と草の中をモスグリーンのディーゼル車輌はのろのろ進んでいた。 #twnovel 「一応レールの点検はして来ているが、廃線の間はゆっくり進む。本線に入ったら加速するよ。」Jは眠っているのか何も言わない。僕はダイヤの隙間を考えていた。 僕達は知らなかった。他にも乗客がいた事を。

今日も一人で夜中の寒空を見上げる。星がいくつか、月は見えない。そもそも、月や星に何を願っても叶うわけない。君を失って半年が経つ。最も失いたくないものを奪われてから、僕にとって自然も時間も、何もかもが意味の無いものになってしまった。君と見上げた冬の夜空にも、心は動かない #twnovel

#twnovel なんでもがむしゃらにやる子がいて。どうしてかと、疲れ果ててるところで尋ねてみたら「大昔のことだけど」と語り出した。「本当に倒れそうになったとき食べた氷砂糖がすっっごくおいしくて。あれをもう一度食べたくて、倒れる限界点を目指してる」そして無茶苦茶というか無茶な理由だった。

#Twitter小説 #twnovel 「あいつは誰にも相手にされないから、こうやって家にばかり来るのだろう」 そう言う父の言葉に母は、 「あの子には困ったものですね」 と答えた。 　娘は布団を顔まで被った。 懐かしい匂いに包まれて、これが最後だとホッとした。

#Twitter小説 #twnovel 娘は父に感謝した。父は気が良くなって、今晩は泊っていくように言った。娘はよろこんで受け入れた。 　しかしこれがいけなかった。 　夜中に娘が布団へ入ると、別室からこそこそと話声が聞こえた。

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5年3月13日 星を拾い疲れる #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

宇宙の暗闇に、チキュウモドキの青い光が点々と輝いている。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

てるてる坊主の人権について規定した法案が可決された日、議会場の外では雨が降っていた。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

水平線の下で、空に昇るのを恥ずかしがっている新月に、一頭の老いた鯨がウィンクをした。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【大きな吐露】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

【偶然の結晶】、【ほとばしる】、【バーチャル空間】 予備：【砂丘】 #twnovel #140字小説

「あなたは絵ばかり描いていて私に愛を注がない。」 「私は愛を描いているのだ。」 「いいえあなたは愛を欠いてる。」 #twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#ことばおもい

『飲み会の二次会』　#saimitou #佐井三十 #140字小説 #140ss #小説 #小説家 #物書き #一次創作 #短編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ　#飲み会　#二次会　#同じ　#会社　#奥さん　#同僚　#ホストクラブ

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満月の夜。月の光は地下の穴蔵には届かない。 #twnovel 穴蔵は電気蛍の薄明かりによる緑色。壁に、天井に、床に無数の昆虫型ロボットが蠢いている。その中央にいる巨大な虫が短いビープ音をたてて身震いすると、綺麗なメタリックレッドの体が輝く。それは車輌の形にも人の形にも見えた。

私は、重い病を抱えた少女に移植する臓器を、同じ遺伝子の身体で作る為に生まれた。だが生まれた年月の差は埋まらない。彼女は15歳、私は生まれて5年。間に合うの? もしも、レプリカの元であるオリジナルが死んだら私は一体何になるの? 私は彼女になれない事は、私が一番よく知っているのに #twnovel

#twnovel 水晶の森に見えた。光を反射する透明の柱が幻想的だった。だから「レジンの複製です」という説明でなんか萎えた。「なんで？」同伴者がきょとんとする。ごく最近作られて……と説明すると「最近誰かが頑張って綺麗に整えたってことだよね、私はすごいと思った」と返され、ぐうの音も出ない。

『優雅な教授をキャラ崩壊させる者』　#saimitou #佐井三十 #140字小説 #140ss #小説 #小説家 #物書き #一次創作 #短編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ　#教授　#紅茶　#懐中時計　#東京　#鳥取　#大学　#学食　#先輩　#弱み

「ひな人形を見に行ってくる」と娘が家を飛び出した。私も前に見せてもらったが、お隣に越してきた老夫婦の家には立派なひな人形が飾られている。まるで本物の人と勘違いするくらいに。いつのまにか空き地になったお隣を眺める。ひな人形の姿が頭から離れない。あれから娘は行方不明になった #twnovel

犯行時刻、彼女は子供が昼寝の時間だから犯行は無理だと思っていた。しかし証言を聞くために彼女の家を何度か訪れて気付いた。この子供は一度寝たら大きな音がしても起きない。それなら彼女にも犯行は可能だ。生後間もない赤子を家に一人で置いていく覚悟さえあれば。#twnovel #言葉の添え木 お昼寝

#twnovel 今日もカスハラ客が怒鳴り散らしている。こんな時は猫型ロボットの出番。「迷惑なので帰ってくれニャー」「なめてんのか、おら！」「汚い顔はなめませんニャー。お客様の醜態は録画しましたニャー。5秒で出ていかないと全世界にモザイクなしで公開しますニャー。５、4、3、2、1！」

5年3月12日 底のない記憶 #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

『自分が見えないボスママの話』　#saimitou #佐井三十 #140字小説 #140ss #小説 #小説家 #物書き #一次創作 #短編小説 #ショートショート #twnovel #小説が読めるハッシュタグ　#子ども　#育児　#ママ友　#息子　#授かり婚　#女　#嫁　#しつけ

猿になる魂と人間になる魂とを分ける内職の休憩時間、おやつにバナナを食べている。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

祖母の葬儀に来たその美しい老婦人は、芳名帳に自身の名と、「うわべだけの友人」と書いた。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

月が雲に隠れるたびに泣き出す赤ん坊を見て、やっぱりあの人の子だわ、と誇らしく思う。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

漆黒の先に眩い明かりが差した、清冽な空気をカラダに感じる。 …ここはどこ、ボクは誰？ …俺がおまえを、この世に引き合わせたんだ。 …初めまして私がママよ。 優しい声だった。こうして始まったぼくの一生。きっといいことあるよね、これから。 #twnovel #140字物語

#Twitter小説 #twnovel 「俺のことはどうだっていい。お前が幸せになってくれれば。それしか思っていないよ」 　父のその言葉に、まんまと娘は感動した。 憎い醜いと嫌悪感を隠し抱いていた娘にとって、それは予期せぬ鈴の音であった。娘は父に感謝して、「そうだ。私も幸せになろう」と決めた。

#竜の話　2024.5.17 #twnovel ほかのお話はタグ、またはこちらのサイトへ。 【 nanos.jp/readolphin/ 】 そらのかなた　うみのむこう pic.twitter.com/jV2hasmYVl

「灰燼に帰した町の何を護るの？」 「空と君だよ、お嬢さん。」 「あなたの事は誰が護るの？」 「いないよ、お嬢さん。」 「え？」 「僕はもう、ここにいないよ、お嬢さん。」 #twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#詩

#Twitter小説 #twnovel 　ある日、Tのポストに「初回無料　あなたの心と体を潤すハワイアンヨーガ」と書かれたチラシが入った。 　Tはよその人が嫌いだった。いや、うちの人も嫌だった。とにかく自分を蔑ろにする社会という全てが嫌だった。しかし不思議とあのときTは、そこへ行ってみようと考えた。