『#拾遺和歌集』別 収載の #曾禰好忠 の「雁がねの…」歌の前に置かれているのは 題知らず よみ人知らず の歌 これが好忠の気持ちを代弁しているのかもしれない。 👇 散る花は　道見えぬまで　うづまなむ　別るゝ人も　立や止まると (散る花は道が見えなくなるまで上を覆ってほしい

野辺👧は #曾禰好忠 の家を出て小弐命婦と共に九州に向かったのだろうか。 『#拾遺和歌集』別 収載の好忠の「雁がねの…」歌の次に置かれているのは #村上天皇 の歌 詞書は…

仮処子👧の　帰るを聞けば　我離れ地は　蜘蛛糸張るかに　思ふばかりぞ ↑と変換すると↓ 一時的に この場所にいた子👧が帰ると聞けば、私の疎遠になる土地は蜘蛛が糸を一面に張ってしまいそうに思うほどだ #曾禰好忠 の任務は終了し、無事野辺を送りだす事ができたようだ。

(春になって雁が北国へ帰って行く鳴き声を聞くと、あなたが別れて帰って行く道は、空の遥か彼方のように思うほどだ) " はるかに "←は 距離だけでなく時間的にも心理的にも隔たりがある そのために送り出す気持ちが後ろ向きで気が進まない🥹のかもしれない。 しかし #曾禰好忠 が歌に込めたものは…

野辺👧は #曾禰好忠 の家から他所へ移る事になったようだ。 『#拾遺和歌集』別 に好忠の惜別の歌が採られている。 詞書は ある場所に出かける人のもとに人々が来て、宴席で盃を交わして 👇 雁がねの　帰るを聞けば　別れ路(ぢ)は　雲井はるかに　思ふばかりぞ

この歌も こんなふうに変換してみる↓ 住江の　松を衆風　吹くから女　子へ打ち添ふ　掟つ知ら無み 住江で待つ松👧に風が吹くように大勢来るのに、女の子に付き添う掟を知らないで😮‍💨 " 掟つ "←は、前もって自分や他人の行動を決定すること←で 野辺が #曾禰好忠 の家に居るのは、予め…

『#拾遺和歌集』雑秋 収載 #曾禰好忠「秋風は…」の歌の次に置かれているのは #凡河内躬恒 の歌 詞書は 右大将.藤原定国の家の屏風に 👇 住江の　松を秋風　吹くからに　声うち添ふる　沖つ白波 (住江の松を秋風が吹くと同時に、声を添える沖の白波が寄せる)

↑こんな感じ 大勢 物見高い人がやって来るので、隙間を隠すために張ったような蜘蛛の巣が破れて無くなってしまう というわけだ。 野辺を隠すために #曾禰好忠 の家が打って付けだったのは荒れて誰も来ないような家だったからなんだろうか。 好忠は欲の無い正直な人だったから誰も取り入ろうとしない…

破らないでくれ) #曾禰好忠 は無欲、見栄を張らないタイプらしく自宅は手入れが行き届かず蜘蛛の巣が張る あばら家で隙間だらけたようだ。 誇張かもしれないが、そんな荒廃を蜘蛛の巣が隠していたのに 秋風が吹き破ってしまい隙間が丸見えだ🫣と詠んでいる。

『#拾遺和歌集』雑秋 収載 #柿本人麻呂 の「庭草に…」の歌の次は再び #曾禰好忠 三百六十首の中の歌が置かれている。 👇 秋風は　吹きな やぶりそ　我が宿の　あばら隠せる　蜘蛛の巣がきを (秋風よ吹くなよ、私の家の荒廃を隠してくれている蜘蛛の巣をどうか

#曾禰好忠 の家には にわか雨が降るように人が大勢やって来て騒がしい なぜかと言うと誘うようにカナカナ🎶とヒグラシが鳴くから " かなし=愛し "←なので 可愛い可愛い👧朝から晩までいる←というような声が広まったんだろうか。

#曾禰好忠 の家に野辺👧がやって来た というのは彼の仲間内ではセンセーションだったんだろうか? 『#拾遺和歌集』雑秋 収載の好忠の「虫ならぬ…」の歌の次には #柿本人麻呂 の 題知らず の歌が置かれている。 👇 庭草に　むらさめ降りて　ひぐらしの　鳴く声聞けば　秋は来にけり

父の代からの歌人コミュニティ支援と繋がりは機能していたんじゃないかな。 #曾禰好忠 も #清原元輔 も #藤原伊尹 の魔の手から野辺を救うプロジェクトに加わって意識的に歌で連携している?としたら面白い。 "…

『#拾遺和歌集』雑秋 収載 #曾禰好忠 の「虫ならぬ…」の歌の前に置かれているのは #清原元輔 の関連歌? 詞書は 藤原実頼(忠平の長男)の50歳賀の屏風に←なのだが同年に父.忠平が没しているので賀が催されたかは不明 👇 走り井の　ほどを知らばや　相坂(あふさか)の　関引き越ゆる　夕かげの駒

山←が #曾禰好忠 の所だという事は 好忠は恐らくその頃30歳を超えたくらいだと思われるが美少女を預けても大丈夫見ても動じないというか 本当はそれが当たり前なんだが信頼に足る男だったということだろう そう『#竹取物語』の竹取の翁のように野辺を大切に保護してくれると小弐命婦や #藤原朝忠…

#藤原伊尹 に性虐待された野辺👧は 小弐命婦が藤原朝忠と相談して、山に隠して養生させることにしたようなのだが 山←というのは丹後(京都府北部)の掾(国司の三等官)だった #曾禰好忠 の任地の住居だったのだろうか? そんな想像を掻き立てる好忠の 題知らず の歌が『#拾遺和歌集』雑秋に採られている。…

も無いし特別扱いは当然の環境にいる人の感覚って 恐らくこれが普通なんだろう。 #平兼盛 にとっては、下々の買春相手👧の理不尽な境涯や真情なんて考えの外 自分の落胆と老いと白髪の方に意識が向いている。 #壬生忠岑 と #曾禰好忠 の後に兼盛の「暮れてゆく…」の歌が置かれている意味を考える。

『 #拾遺和歌集』秋 収載 #曾禰好忠 の「招くとて…」の歌の次は #平兼盛 の 自業自得の歌? 詞書は 暮れの秋 #源重之 が安否を尋ねて便りを寄こしたので返事に 👇 暮れてゆく　秋の形見に　置く物は　我が元結ひの　霜にぞ有りける (暮れていく秋は、1年が終わりに近づくように人生も終わりに近づいて

かしかない。日本は古くから、もみじ は黄葉だった なのに黄色(無位の #壬生忠岑)が疎外されるなんて😬←という赤(←上皇の袍の色)への嫌味もあるよね、多分。 下=身分が低くても反骨心を持ち続けて歌に昇華する #壬生忠岑 も忠見も #曾禰好忠 も傲慢な権力に下👅💩←を出すのを忘れないのがいいな。

私は思っている。 この #壬生忠岑 だけが排除された907年の大堰川の歌の催しについて詠まれたと思われる歌が 『#拾遺和歌集』秋 収載 #曾禰好忠 の「招くとて…」の歌の前に置かれている。 作者名は忠岑なのだが『忠見集』にある歌なので忠岑の息子.忠見の歌のようだ。 詞書は 大井川(大堰川)に紅葉が

痛ましく思い、せめて 大勢で一斉に招き合い結託して弱者を吊るし上げる行為の悍ましさを分かって貰おうと?歌に詠んだ。 #曾禰好忠 は偏屈の変わり者で疎外されていたようにも伝わるが 歌を読むと物の本質を見る目は確かだし辛辣とユーモアのバランスもいい 誠実で至極まとも というのが私の印象だ。

いがかりをつけて仲間外れにする←これが何とも情けなく悲しかったのはもちろんだが #曾禰好忠 は、自分を排除しようとする上級貴族達がマジで 己の行為の浅はかさ、愚劣さを全く自覚していない事に気がついて愕然としたんじゃないか。 こいつら やっぱり💩ろくでもなかった😧 むしろ同情して気の毒に

がない花みたい😤 ↑こんな感じの批判の歌になる。 " まらぬ "=大小便しない←とか " へ "=屁←とか下品な言葉に掛けて批判しているのは 招かれているのに立処がない #曾禰好忠 の怒りだけではない。 上品ぶった上級貴族が束になって まるで893のような狼藉をして、子供の弱い者苛めのように稚拙な言

が💩クズ上級貴族達によって仕掛けられ #曾禰好忠 は罠に嵌ってしまったって感じなのかなと思う。 ↑これは春の出来事なのだが『#拾遺和歌集』秋 に この時の怒りと落胆を詠んだのか?と思える好忠の 題知らず の歌が採られている。 👇 招くとて　立(たち)も止まらぬ　秋ゆゑに　あはれ片寄る　花薄か

来事があった。理由は #曾禰好忠 が召されていないのに強引にやって来たから←らしいが しかし 源時通によれば好忠は、既に召されていたからこそ やって来て催しの場に居たのだった。 好忠は理不尽で暴力的な差別を受けて尊厳を傷つけられたわけだが うっぷん晴らしと見せしめのための陰湿な苛めショー

985年2月 #円融上皇(25歳)の御遊において 官位に関係なく歌人の歌を鑑賞する趣向の催しが開かれたのだが 粗末な衣服で着席していたた #曾禰好忠(60歳くらい)が 藤原実資と藤原朝光の指図により上皇から遠ざけられた後 追い出され 腹を立てた殿上人達から、多くの見物人の前で暴行を加えられるという出

歌が詠まれた頃は #源融 の曾孫の安法法師が河原院に住んでいて恵慶は特に親しかったそうだ。 他にも #清原元輔 #平兼盛 #曾禰好忠 ら多くの歌人が河原院に参集していたらしい。 また、恵慶は花山院 #元良親王 源高明(=969年 #安和の変 で失脚)らのもと にも出入りがあった、社交的な人だったようだ。

#曾禰好忠 の家集『好忠集』から #百人一首 歌「由良の門を…」の次には こんな歌が置かれている 👇 わぎもこが　うば玉の すぢ　うち なびき　恋しき方(かた)に　寄れる心か (君👧の鳥羽の玉のような黒髪が なびくように、気持ちが傾いて恋した人👨に近寄って左右されてしまった心か?) " わぎもこ=吾